不思議惑星キン・ザ・ザ


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★★★☆ 7点?

〔あらすじ〕

ソ連からマッチが貴重品とされる砂漠の星にワープしてしまったふたりの男が、異星人の野望に巻き込まれながらも地球への帰還を模索する。
〔STAFF・CAST〕

監督:ゲオルギー・ダネリヤ
出演:スタニスラフ・リュブジン, エヴゲーニー・レオン, ユーリー・ヤコヴルフ, レヴァン・ガブリアゼ
〔感想〕

TSUTAYAのクーポンで準新作がレンタル100円だったので発掘良品コーナーを眺めていたら、一際目を惹くタイトルが。「不思議惑星キン・ザ・ザ」!

主人公のおじさんとバイオリンを抱えた青年の2人が地球から"不思議惑星キン・ザ・ザ"にワープしてしまい、現地人を頼って地球に帰ろうとする、昔あったソ連という国のSF映画です。

SFとは言っても、サイエンスフィクションというよりは、少し不思議、いや、むしろかなり不思議?だからまぁ、SFというよりKFですね。
なんせキンザザの住民の言語はたった2つ。罵倒の意味を持つ「キュー」と、その他の全てを表す「クー」の2つ。挨拶も会話もみんな「クー」です。しかもポーズまで付きます。そう、この映画ゆるいんです。

ストーリーも特になくて、ただ地球に帰るのに使う加速装置を手に入れるためにキンザザを旅して色んな現地民と交流するだけ。だから退屈だし眠くもなるんですけど、妙な可愛さでギリギリずっと見ていられました。主人公たちが旅芸人の一座を組んで歌いながら巡業するシーンほんと好きです。

でも、そんなゆるさの裏に当時のソ連国家への皮肉を込めた風刺映画でもあるから凄いです。ストレートに言ったら検閲を食らいそうなところをあくまでゆる〜〜くゆる〜〜くすることで普通に公開されたらしいですね。そういう時代背景も知った上で見ると少し印象が変わるかもしれません。
あと、ラストシーンはバカバカしいのにめちゃくちゃ感動しちゃいました。あれはずるいや。

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